【骨折】分類 症状 検査 治療 治癒期間 按摩指圧マッサージは禁忌
始めに骨折は按摩指圧マッサージは禁忌です。無資格治療家の骨折部位への施術が症状を悪化させてしまう事例が全国的に多くみられます。もしかしら骨折?している可能性もありますので何かの参考になれば幸いです。按摩指圧マッサージ国家試験でも骨折の出題はよく出ます。
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骨折とは外力の作用により骨組織の連続性が失われた状態をいいます。
分類
原因による分類
①外傷性骨折 一般的に骨折と呼ばれるもので、正常な骨に強い外力が作用して起こる骨折の事です。
②病的骨折 病的状態にある骨(骨腫瘍、骨粗鬆症など)に軽微な外力が作用して生じる骨折の事です。
③疲労骨折 弱い外力が反復して骨の同一部位に作用する結果その部分に改変層(骨吸収と骨新生)ができ全体として弱体化して生じる骨折(例 スポーツ障害で脛骨や腓骨骨折、軍隊で中足骨にみられる行軍骨折)
骨折部位による分類
①骨幹部骨折
②骨悍幹端部骨折
③骨端部骨折
程度による分類
①完全骨折:骨の連続性が完全に断たれた状態
②不完全骨折:骨の一部が連続性を保つ状態
外力の作用方向による分類
①屈曲骨折②圧迫骨折③剪断骨折④捻転骨折⑤裂離骨折
骨折線の走行による分類
①横骨折
②斜骨折
③螺旋骨折
④粉砕骨折
⑤嵌入骨折
骨折部と外界との交通による分類
①皮下骨折(単純骨折):皮膚に創がなく外界との交通がない。
②開放骨折(複雑骨折):皮膚に創があり外界との交通がある感染の危険が高い
症状
全身症状 骨折の部位、その程度、合併損傷(内臓や大血管損傷)により異なります。
局所症状 ①疼痛:局所の自発痛と圧痛(押したり触ったりすると痛い)
骨折部に一致した圧痛をマルゲーヌの圧痛といいます。
②機能障害:患肢の関節障害
③変形:転位によるもの
④腫脹:出血および炎症
⑤異常可動性、軋轢音:完全骨折の際に異常な可動性をみる。軋轢音は他動的に動かすと、骨折端が擦れ合い音がする。
以上の症状が一つでも確認されれば骨折の疑いがありますので速やかに整形外科の受診をすすめて下さい。
ガールトによる骨折治癒期間
中手骨2週
肋骨3週
鎖骨4週
前腕骨5週
上腕骨6週
大腿骨8週
大腿骨頸部12週
大腿骨頸部骨折は高齢者の骨折部位のよくあるパターンです。
修復に12週と長期化します。寝たきりになってしまう可能性があり危険です。
室内転倒でも骨粗鬆症のある高齢者が大腿骨頸部骨折の危険がありますので電気コタツのコードやカーペットの縁など注意が必要です。
※骨粗鬆症(オステオポローシス):骨の化学的組成は正常〜骨の絶対量が減少した状態。骨量(絶対量)の減少は骨吸収の増加、または骨形成の減少によっておこります。女性の高齢者に多く見られます。
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