施術で重要な基本的な筋肉まとめ 解剖 生理 支配神経 起始 停止
- 2021.12.02
- blog massage news Suzaka 国試対策
- massage, SUZAKA, あん摩マッサージ指圧師, テスト対策, 復活按摩堂, 筋肉, 解剖学, 須坂市按摩指圧マッサージ

~人体各部の筋~
総論
起始とは~体幹に近いほう~筋収縮時移動が少ないほう。
停止とは~体幹から遠いほう
~頭部の筋~
①表情筋:顔の表情を作る筋~顔面神経支配
眼輪筋、口輪筋、後頭前頭筋など~
②咀嚼筋:食べ物を噛む筋~三叉神経(下顎神経)支配
咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋、側頭筋
~頚部の筋~
①浅頸筋~広頚筋~人体最大の皮筋~
②側頸筋~胸鎖乳突筋~副神経~頸神経叢の枝
起始:胸骨柄
停止:乳様突起
作用:一側収縮で顔面を反対の斜め上方の向ける
③前頸筋~舌骨上筋~顎二腹筋、顎舌骨筋、茎突舌骨筋、オトガイ舌骨筋
舌骨下筋~肩甲舌骨筋、胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋、甲状舌骨筋~
下顎神経、顔面神経の支配
④広頚筋~斜角筋(前、中、後)
起始:頸椎横突起
停止:第一肋骨~(前、中)
第二肋骨~(後)
作用:肋骨を引き上げる
支配神経~頸神経叢の枝
※斜角筋隙~前斜角筋、中斜角筋、第一肋骨
腕神経叢、鎖骨下動脈が通る
頚部の三角
前頸三角〜下顎骨下縁、胸鎖乳突筋前縁、正中線。
顎下三角~顔面動脈、顎下腺
頸動脈三角~化学受容器、圧受容器~顎二腹筋、肩甲舌骨筋、胸鎖乳突筋
筋三角~胸鎖乳突筋~正中線~肩甲舌骨筋上腹(甲状軟骨、輪状軟骨、気管)
④オトガイ下三角~舌骨体~顎二腹筋前腹~オトガイ下リンパ節~無対
後頸三角
胸鎖乳突筋、鎖骨、僧帽筋(鎖骨下動脈、腕神経叢、副神経)
①外側頸三角~胸鎖乳突筋~僧帽筋~肩甲舌骨筋下腹
②肩甲鎖骨三角~胸鎖乳突筋~鎖骨~肩甲舌骨筋下腹
舌骨の筋
舌骨上筋
①顎二腹筋~起始:前腹~下顎骨、後腹~乳様突起
停止:舌骨中間腱
神経:前腹~三叉神経、後腹~顔面神経
②顎舌骨筋~起始:下顎骨
停止:舌骨
神経:三叉神経
③オトガイ舌骨筋~起始:下顎骨
停止:舌骨
神経:舌下神経
④茎突舌骨筋~起始:側頭骨茎状突起
停止:舌骨
神経:顔面神経
舌骨下筋
①肩甲舌骨筋~起始:肩甲骨中間腱
停止:舌骨
起始:頸神経叢
②胸骨舌骨筋~起始:胸骨
停止:舌骨
神経:頸神経叢
③甲状舌骨筋~起始:甲状軟骨
停止:舌骨
神経:頸神経叢
④胸骨甲状筋~起始:胸骨
停止:甲状軟骨
神経:頸神経叢
~頸椎筋~
頸椎の前面に張り頚部を前屈させる
~背部の筋~
浅背筋
①僧帽筋~起始:後頭部上項線~頸椎から胸椎にかけての棘突起
停止:肩峰周囲~(肩甲棘、肩峰、鎖骨外端)
作用:全体の収縮は肩甲骨を脊中に近づける
上部線維の収縮は肩甲骨を引き上げる
下部線維の収縮は肩甲骨を引き下げる
支配神経:副神経
②広背筋~起始:下位胸椎棘突起~腸骨稜
停止:上腕骨小結節
作用:肩関節の伸展、内旋
支配神経:胸背神経
③肩甲挙筋~起始:上位頸椎横突起
停止:肩甲骨上角
作用:肩甲骨挙上
支配神経:肩甲背神経
④菱形筋~起始:下位頸椎~上位胸椎の棘突起
停止:肩甲骨内側縁
作用:肩甲骨を内上方にひく
支配神経:肩甲背神経
~深背筋~
①脊柱起立筋(棘筋、腸肋筋、最長筋)
起始:背部全体に分布
停止:背部全体に分布
作用:両側の収縮で脊中の伸展
一側の収縮で脊中の側屈
支配神経:脊髄神経後枝
~胸部の筋~
①大胸筋~起始:胸骨上端から下端
停止:上腕骨大結節
作用:上腕の内転、内旋
支配神経:胸筋神経
②小胸筋~起始:第二から第五肋骨
停止:肩甲骨烏口突起
作用:肩甲骨を前下方にひく
支配神経:胸筋神経
③前鋸筋~起始:第一から第九肋骨
停止:肩甲骨の内側縁
作用:肩甲骨を前外方にひく
支配神経:長胸神経
~深胸筋~
①外肋間筋~起始:上位肋骨から下位肋骨
停止:上位肋骨から下位肋骨
作用:吸気~肋骨を引き上げる
支配神経:肋間神経
②内肋間筋~起始:上位肋骨から下位肋骨
停止:上位肋骨から下位肋骨
作用:呼気~肋骨を引き下げる
支配神経:肋間神経

~横隔膜~
●腹式呼吸に関与する~起始:腰椎部、肋骨部、胸骨部
停止:腱中心
作用:吸気~収縮すると胸腔拡大
支配神経:横隔神経
●横隔膜を貫く孔
①大動脈裂孔~下行大動脈、胸管、交感神経幹、奇静脈も通過する~
②食道裂孔~食道、迷走神経
③大静脈孔~これは腱中心にある~下大静脈
横隔膜を貫く三つ穴を憶えておきましょう。国試の解剖学で出題されるかな?
~腹部の筋~
①腹直筋~起始:恥骨結合
停止:第五から第七肋軟骨
作用:体幹前屈
支配神経:肋間神経
②外腹斜筋~最外層~上後方から前下方へ走る~
内腹斜筋~中間層~上前方から後下方へ走る~
腹横筋~最内層~横に走る
支配神経は肋間神経です。
鼠径靱帯
上前腸骨棘から恥骨結節です。
●鼠径管~これは鼠径靱帯の上を通る
男性:精管、精巣動脈、静脈
女性:子宮円索
鼠径管の下を通るはペケ!!
~後腹筋~
①腰方形筋~起始:腸骨稜
停止:第十二肋骨
作用:一側収縮~側屈
両側収縮~後屈
支配神経:腰神経叢
~上肢の筋~
①三角筋~起始:鎖骨外端、肩峰、肩甲棘
停止:上腕骨三角筋粗面
作用:肩関節の外転~屈曲~伸展 肩関節の挙上~烏口腕筋
支配神経:腋窩神経
②棘上筋~起始:棘上窩~肩甲棘の上
停止:大結節~烏口肩峰アーチを通る~
作用:上腕の外転(肩関節) ・三角筋の中部繊維との協力
支配神経:肩甲上神経
③棘下筋~起始:棘下窩~肩甲棘の下のくぼみ~ 結髪~
停止:大結節
作用:上腕外旋(肩関節の外旋)
支配神経:肩甲上神経
④小円筋~起始:肩甲骨外側縁
停止:大結節
作用:上腕外旋、内転(肩関節を引っ張り下げる)
支配神経:腋窩神経
⑤大円筋~起始:肩甲骨下角~腋窩を通過して小結節に停止する。
停止:小結節
作用:上腕内旋、内転
支配神経:肩甲下神経
⑥肩甲下筋~起始:肩甲下窩(肩甲骨の裏側) 結帯動作~大円筋~広背筋
停止:小結節
作用:上腕内転、内旋
支配神経:肩甲下神経
この辺の筋肉は実践で施術する事の多い筋肉です。起始、停止、作用を憶えておくと便利です。
●回旋筋腱板について~ローテーターカフ
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋
この四つの筋肉を憶えておいて損はありません。
~上腕の筋~
屈筋群
①上腕二頭筋~起始:長頭は肩甲骨関節上結節 腕橈骨筋~橈骨神経支配~上腕の屈曲 短頭は烏口突起
停止:橈骨粗面
作用:肘関節の屈曲~回外~
(ヤーガソンテストはこの動きを利用したテスト)
支配神経:筋皮神経
※上腕二頭筋は回外する筋でもあります~
※力仕事で断裂もある~
※上腕前面は筋皮神経です。
②烏口腕筋~起始:烏口突起
停止:上腕骨体
作用:上腕屈曲
支配神経:筋皮神経
肩関節屈曲に関与する。肘を超えていない。
③上腕筋~起始:上腕骨
停止:尺骨粗面
作用:前腕屈曲
支配神経:筋皮神経
伸筋群
①上腕三頭筋~起始:長頭~肩甲骨関節下結節
内側頭~上腕骨体後面~内側
外側頭~上腕骨体後面~やや外側
停止:尺骨肘頭
作用:前腕伸展~肘を伸ばす~
支配神経:橈骨神経
②肘筋~伸ばして固定:起始~上腕骨外側上顆
停止~肘頭外側縁
橈骨神経支配
※上腕三頭筋の補助筋

~前腕の筋~
屈筋群
①円回内筋(浅層筋)~起始:上腕骨内側上顆~付近
停止:橈骨~円回内筋粗面
作用:前腕回内 ~ 方形回内筋:尺骨から橈骨
支配神経:正中神経
②撓側手根屈筋~起始:上腕骨内側上顆
停止:第二、第三中手骨底
作用:手関節の屈曲と撓屈
支配神経:正中神経
③長掌筋~起始:上腕骨内側上顆 ※長掌筋と尺側手根屈筋の間に浅指屈筋
停止:手掌腱膜
作用:手関節屈曲
支配神経:正中神経
④尺骨手根屈筋~起始:上腕骨内側上顆~付近
停止:第五中手骨底~付近
作用:手関節の屈曲と尺屈
支配神経:尺骨神経
⑤浅指屈筋~起始:上腕骨内側上窩~付近
停止:第二から第五中手骨
作用:第二から第五指の中節を曲げる
支配神経:正中神経
●手根管について~屈筋支帯により手根部に形成される~
※正中神経、浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋、撓側手根屈筋が通る。
※手根管症候群で障害される神経は正中神経です~
手根管の出題多いです。
●前腕屈筋~群深層の筋
①深指屈筋~DIPの屈曲
②方形回内筋~
~前腕深筋群~
浅層の筋
①腕橈骨筋~起始:上腕骨外側部下部
停止:橈骨茎状突起
作用:前腕屈曲
支配神経:橈骨神経
②長橈側手根屈筋~起始:上腕骨外側上顆
停止:第二中手骨底
作用:手の背屈と撓屈
支配神経:橈骨神経
③短橈側手根屈筋~起始:上腕骨外側上顆
停止:第三中手骨底
作用:手の背屈と撓屈
支配神経:橈骨神経
④総指伸筋~起始:上腕骨内側上顆
停止:第二から第五指
作用:第二から第五指の伸展
支配神経:橈骨神経
⑤尺側手根伸筋~起始:上腕骨外側上顆
停止:第五中手骨底
作用:手関節の背屈と尺屈
支配神経:撓側神経
~前腕伸筋の深層の筋~
長母指外転筋:母指の外転
小指伸筋~小指を動かす筋~
総指伸筋~
●伸筋支帯について
・手背第1管~長母指外転筋、短母指伸筋
・手背第2管~長・短橈側手根伸筋
・手背第3管~長母指伸筋
・手背第4管~指伸筋、示指伸筋
・手背第5管~小指伸筋
・手背第6管~尺側手根伸筋
※ドケルバン病~腱鞘~伸筋支帯第1管~アイヒホッフテスト陽性
※ばね指~手指屈筋腱の腱炎症(手背側)~弾発現象
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※タバチエール(嗅ぎたばこ入れ)~橈骨小窩
長母指伸筋、短母指伸筋、長母指外転筋のくぼみ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
~下肢の筋~
下肢帯の筋
・内寛骨筋~腸腰筋
①腸骨筋:起始:腸骨上縁、腸骨窩
停止:小転子
作用:股関節屈曲
支配神経:腰神経の枝
②大腰筋~起始:腰椎肋骨突起
停止:小転子
作用:股関節屈曲
支配神経:腰神経の枝
①大殿筋~起始:腸骨外側
停止:殿筋粗面、腸頸靱帯
作用:大腿の伸展
支配神経:下殿神経
②中殿筋~起始:腸骨外縁
停止:大転子
作用:大腿外転
支配神経:上殿神経
③小殿筋~起始:腸骨外縁
停止:大転子
作用:大腿外転
支配神経:上殿神経
④大腿筋膜張筋~起始:上前腸骨棘
停止:腸頸靱帯となり脛骨外側顆
作用:股関節屈曲、膝関節伸展
支配神経:上殿神経
⑤梨状筋~起始:仙骨前面
停止:大転子
作用:股関節外旋
支配神経:仙骨神経叢の枝
※梨状筋上孔~上殿神経、上殿動脈、上殿静脈が通る
※梨状筋下孔~下殿神経、坐骨神経、下殿動脈、下殿静脈が通る
試験に出そうです。

大腿筋
伸筋群
①縫工筋~起始:上前腸骨棘
停止:脛骨粗面内側
作用:大腿屈曲、外転、外旋~アグラの時は縫工筋
支配神経:大腿神経
②大腿四頭筋~起始:大腿直筋~下前腸骨棘
:外側広筋~大腿骨~粗線外側唇
:中間広筋~大腿骨体前面
:内側広筋~大腿骨~粗線内側唇
停止:膝蓋骨を包み膝蓋靱帯となり脛骨粗面につく
作用:下腿伸展
支配神経:大腿神経
●ハムストリングス●
大腿二頭筋~起始:長頭~坐骨結節
短頭~大腿骨粗線外側唇
停止:腓骨頭
作用:下腿屈曲、大腿伸展
支配神経:長頭~脛骨神経
短頭~総腓骨神経
半腱様筋~起始:坐骨結節
停止:脛骨内側部
作用:下腿屈曲、大腿伸展
支配神経:脛骨神経
半膜様筋~起始:坐骨結節
停止:脛骨内側部
作用:下腿屈曲(膝関節屈曲)、大腿伸展(半腱様筋半膜様筋の作用は同じ
支配神経:脛骨神経
ハムストリングではありません。ハムストリングスです。
~内転筋群~
①長内転筋~起始:恥骨
停止:大腿骨粗線内側唇
作用:大腿の内転
支配神経:閉鎖神経
②短内転筋~起始:恥骨
停止:大腿骨粗線内側唇
作用:大腿の内転
支配神経:閉鎖神経
③薄筋~起始:恥骨
停止:脛骨内側部
作用:大腿内転、大腿屈曲、下腿屈曲
支配神経:閉鎖神経
④大内転筋~起始:恥骨
停止:大腿骨粗線内側唇
作用:大腿の内転
支配神経:閉鎖神経

※鵞足について:薄筋、縫工筋、半腱様筋
※大腿三角について:上は鼠径靱帯、外側は縫工筋、内側は長内転筋に囲まれた三角
大腿動脈、大腿静脈、大腿神経、リンパ管が通る
※筋裂孔~~~腸腰筋、大腿神経が通る
※血管裂孔~~~大腿動脈、大腿静脈、大腿輪(リンパ)が通る
試験は穴が出る!!
~下腿の筋~
②長母指伸筋~起始:腓骨中央
停止:拇趾の末節骨底
作用:拇趾の伸展、足の内反
支配神経:深腓骨神経
③長指伸筋~起始:脛骨、腓骨
停止:第二~第五指の指背腱膜(末節骨に付着)
作用:第二~第五指の背屈、足の背屈
支配神経:深腓骨神経
~腓骨筋群~
①長腓骨筋~起始:腓骨頭
停止:内側楔状骨、第一中足骨底
作用:足の外反、底屈
支配神経:浅腓骨神経~外果後方を通る~
②短腓骨筋~起始:腓骨外側
停止:第五中足骨底
作用:足の外反、底屈
支配神経:浅腓骨神経
下腿の筋
①腓腹筋~起始:内側頭~大腿骨内側上顆
外側頭~大腿骨外側上顆
停止:アキレス腱となり踵骨隆起につく
作用:足の底屈、膝関節の屈曲
支配神経:脛骨神経
②ヒラメ筋~起始:腓骨頭、脛骨後面(ヒラメ筋線)
停止:踵骨隆起
作用:足の底屈
支配神経:脛骨神経
③後脛骨筋~起始:下腿骨間膜
停止:舟状骨
作用:足の底屈、内反
支配神経:脛骨神経
④長指屈筋~起始:脛骨
停止:第二~第五指末節骨底
作用:第二~第五指屈曲、足関節の底屈、内反
支配神経:脛骨神経
⑤長母指屈筋~起始:腓骨
停止:拇趾の末節骨底
作用:拇趾の屈曲、足関節の底屈、内反
支配神経:脛骨神経
※足根間について
後脛骨筋
長指屈筋
長母指屈筋
後脛骨動脈
腓骨神経
が通る
~筋の生理~
筋の種類と特性
①骨格筋~随意筋~体幹、四肢筋、顔面筋など~横紋構造~運動神経支配~易疲労~強縮 ~円柱形
②心筋~不随意筋~心臓壁~横紋構造~自律神経支配~疲労しにくい~不応期が長い~単収縮~円柱形
③平滑筋~不随意筋~血管、胃腸、子宮、膀胱など~自律神経支配~疲労しにくい~強縮紡錘形
筋繊維のタイプの種類と特徴
●赤筋繊維(遅筋繊維)収縮速度が遅く疲労しにくい
●白筋繊維(速筋繊維)収縮速度は速く疲労しやすい
筋原線維について
①A帯~ミオシンフェラメント~暗く見える~
I帯~アクチンフェラメント~明く見える~
それが交互に並ぶ~これが横紋構造
A帯の中央にはアクチンフェラメントが欠ける所がある
アクチンフェラメントを束ねる部分が、明るいI帯の中央に明瞭な線として見える~Z帯
②サルコメア~(筋節)~Z帯からZ帯を筋収縮の単位とする~
●滑走節:筋収縮により短くなるのはI帯からI帯でありA帯の長さは変わらない、
この収縮の現症はアクチンフェラメントがミオシンフェラメントの中に滑り込む
事によって起こる~アクチンが太く~ミオシンが細い
●筋の収縮の型
①単収縮~閾値以上の刺激を一回だけ加えると筋は一回だけ収縮し直ちに弛緩する
②強縮~刺激頻度を上げると収縮は更に大きく持続するようになる
③等尺性収縮~筋の両端を固定し筋の長さを一定に保って収縮させること
(例)姿勢を保つ為の骨間筋収縮
④等張性収縮~筋の一端を固定し他端に負荷をかけた収縮
(例)歩行時の骨間筋収縮
●筋の収縮と弛緩のエネルギーはATPである~また筋収縮と弛緩はカルシウムイオン濃度により調節を受ける~
ちょっと復習です。。。
●浅背筋を四つあげよ~①僧帽筋②広背筋③肩甲挙筋④菱形筋
僧帽筋の起始、停止、支配神経~外後頭隆起~上項線~項靱帯~隆椎以下全胸椎棘突起
肩甲棘~肩峰~鎖骨の外側部
副神経支配
●浅胸筋を四つあげよー①大胸筋②小胸筋③鎖骨下筋④前鋸筋
大胸筋の起始、停止~鎖骨内側~胸骨、第Ⅰ~第Ⅶ肋軟骨、腹直筋鞘~上腕骨大結節に 停止~胸筋神経
●吸息筋~横隔膜、外肋間筋、
呼息筋~内肋間筋、胸横筋、肋下筋
●横隔膜について
起始はL1からL4の前面、7~12肋骨内面、胸骨剣状突起
停止は腱中心
横隔神経支配
三つの孔~大動脈裂孔~(下行大動脈、胸管、交感神経幹)
食道裂孔~(食道、迷走神経)
大静脈孔~(下大静脈)
●体幹前屈筋~腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、錐体筋
●白線とは腹直筋鞘が合したひも状の結合組織~剣状突起と恥骨結合を結んでいる
●鼠径靱帯とは恥骨結節と上前腸骨棘をむすんでいる
●肩甲筋~6筋
腋窩神経支配~三角筋、小円筋
肩甲上神経支配~棘下筋、棘上筋
肩甲下神経支配~大円筋、肩甲下筋
支配神経から筋肉を知る。
肩甲筋作用分類
外転~三角筋、棘上筋
内転~小円筋、大円筋、肩甲下筋
外旋~棘下筋、小円筋
内旋~大円筋、肩甲下筋
作用から筋肉を知る。
●回旋筋腱板~ローテーターカフ
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋
●上腕の筋
肘関節屈筋~上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋
肘関節伸筋~上腕三頭筋、肘筋
●腋窩の前壁、後壁を作る筋
前壁~大胸筋、小胸筋
後壁~大円筋、広背筋、肩甲下筋
●手関節前面で観察できる腱
撓側から~撓側手根屈筋、長掌筋、浅指屈筋、尺側手根屈筋
●手根管を通過する腱
浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋、撓側手根屈筋
※力こぶをつくる筋は?~上腕二頭筋
タバチエール形成筋~外側は短母指伸筋~内側は長母指伸筋
母指丘形成筋~短母指外転筋、短母指屈筋、母指内転筋、母指対立筋
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~下肢の筋の復習~
●腸腰筋について~大腰筋と腸骨筋が合した筋です。
停止は小転子~大腿を屈曲する作用
●外寛骨筋作用別分類
大腿の伸展~大殿筋
大腿の外転~中殿筋、小殿筋
大腿の屈曲と下腿の伸展~大腿筋膜張筋
大腿の外旋~梨状筋、内閉鎖筋、大腿方形筋
●大腿四頭筋の起始は寛骨から始まる大腿直筋、外側広筋、内側広筋~
触診できない中間広筋の四筋
大腿骨前面~膝蓋を包み~膝蓋靱帯~脛骨粗面~膝関節の伸展
●大腿の後面~下腿を屈曲する筋~ハムストリングス
半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋
起始は坐骨結節
●大腿の内転筋6筋
恥骨筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋、薄筋、外閉鎖筋
●下腿前面筋~内側より
前脛骨筋、長母指伸筋、長指伸筋
●下腿三頭筋~二頭の腓腹筋~扁平なヒラメ筋~アキレス腱となり踵骨隆起に停止する~
作用は足関節と膝関節の屈曲
●大腿三角~鼠径靱帯、長内転筋、縫工筋
●鵞足形成筋~縫工筋、薄筋、半腱様筋
●大腿外側の靭帯~腸頸靱帯
●舌骨を動かす筋~
・上に動かす~舌骨上筋~顎二腹筋、茎突舌骨筋、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋
・下に動かす~舌骨下筋~肩甲舌骨筋、胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋、甲舌骨筋
●斜角筋3筋~前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋~前斜角筋と中斜角筋の間を斜角筋隙
斜角筋隙には鎖骨下動脈~腕神経叢が通る~斜角筋症候群~
●外側頸三角~胸鎖乳突筋、僧帽筋、鎖骨
●表情筋の支配神経は顔面神経
●咀嚼筋~咬筋、内側翼突筋、外側翼突筋(下顎を前に出す)
支配神経は三叉神経第三枝~下顎神経
●骨格筋~骨に付き運動神経~随意筋~自動性なし~収縮速度敏速~閾値低い~不応期短く~易疲労
心筋 ~心臓壁~自律神経~不随意筋~自動性有~閾値高~不応期長~疲労しにくい
平滑筋~内臓、血管に付き~不随意筋~自動性一部あり~不応期長~疲労しにくい
※固有心筋~心臓の動き
※特殊心筋~刺激伝導系
●筋疲労~グリコーゲン、酸素が失われる
乳酸、二酸化炭素は増える
●筋電図は筋が収縮(緊張)発生~活動電流~
心筋の活動電流~心電図
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~筋肉の生理~
●白筋と赤筋~
白筋:疲れやすい~瞬発運動に優れる~張力が大きい~力こぶも張力です~無酸素運動
赤筋:疲労しにくい~持久運動に優れる~抵抗のかからない運動に適する~ミオグロビン
有酸素運動に優れる~
①等張性収縮(関節の動きがメイン)~抵抗がなく関節を曲げて行う運動
例:歩行、ドアノブを回す(回内、回外)
②等尺性収縮(筋の長さが変わらない)~抵抗運動で高い張力を必要とする~
例:壁を押す動作
※実際の運動は、どちらかの主体はあるが等張性、等尺性の複合単収縮と強縮
①単収縮(一回の拍動~単収縮)~一回の電気刺激で筋が一回収縮すること~
例:心筋
②強縮~単収縮の積み重ねで筋が滑らかに動き収縮力が積み重なる収縮~
骨格筋の収縮はほとんど強縮
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~活動電位と不応期~
●活動電位一定の電圧がかかり筋が収縮するが筋が収縮できる以上の電圧を活動電位と言 う~
-60mv以上(細胞内基準)なので~マイナスです~
●不応期~筋線維は周期的に休む時間が必要でこの時期に電位を上げても収縮はしない~
これが不応期である~
●筋はm秒単位で休む~心筋は不応期が長い~
筋肉が休む時間~が不応期と言える~
~筋収縮に必要な物質~
①アセチルコリン~(アミン類)~神経筋接合部で放出される~
②カルシウム(イオン)~筋線維内で放出される~筋肉小胞体(カルシウム胞)
③ATP~エネルギーになる~筋収縮、弛緩、筋線維内に放出されたカルシウムの回収
死後硬直はATP(-)
●筋におけるATPの産生~解糖、クエン酸回路、電子伝達系、他~
●ローマン反応~筋肉だけのエネルギー反応プロセス~
●筋トーヌス~筋は弛緩させているつもりでも常にわずかの収縮を継続させている~
例:姿勢保持
~体液~
おまけです。体液忘れがち。。。
細胞内液は40%
細胞外液は20%~組織液~15%
循環系管~5%の血漿とリンパ
体液物質~有機物~糖質、脂質、タンパク質
無機質~ナトリウム、カリウム、カルシウム
浸透圧は0.9%食塩水と等しい
●血液の体重に占める割合~約8%~ph7.4(弱アルカリ性)
●血液の液体成分~血漿~血液の55%
有形成分~赤血球、白血球、血小板~45%
●赤血球~円盤状~男子500万個~女子450万個~寿命120日~無核
●白血球~球形、不整系~6000個~寿命~3日から4日
●血小板~円盤状~13万個~15万個~寿命~3日から10日~無核
●ヘモグロビン量~血液中1dl~16g●作用は酸素、炭酸ガス運搬~ph調整
●溶血とは赤血球が破壊される事~
●ヘマトクリット~赤血球の割合~成人男子45%女子40%
●赤沈亢進~炎症性疾患~悪性腫瘍~肺結核~悪性貧血~
●赤沈低下~赤血球増多症~肝疾患
●白血球~好塩基球、好酸球、単球、リンパ球、好中球
●食作用~好中球、単球(マクロファージ)
●免疫物質生産~リンパ球
●アメーバ運動~異物や病原体に近ずく
●血漿タンパク~アルブミン、グロブリン、フェブリノゲン~膠質浸透圧
(水を引く力)
血漿中からフェブリノゲンを除いたものを血清と言う
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
お疲れ様でした!!!!!