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【壺中壺】信濃の陶磁器 普段使い 北信流 短編随筆

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須坂焼の三合徳利

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その昔この北信地方がオリンピックに沸いた。

1998年の事であったであろうか。

帰郷しイキナリに数寄走った。

とある御寺の本堂裏から出た

徳利

私しが遊び半分で

開店したとでもいうのか?

「居酒屋ぶん」

でも活躍していた。

狭く雑多な洗い場で雑な扱いを受けながらも

生き抜き今現在、

復活按摩堂内アンティークギャラリー

「壺中壺」

で休養中です。

その当時からつい最近までこの徳利が地元須坂で焼かれた

「須坂焼」

とは夢にも思わなかったです。

「遠く瀬戸の方から流れて来たのかな〜?

位の感覚で私の近くにいつもいるお気に入りの徳利でした。。。

この徳利は三合徳利です。

この三合徳利などは現在において必要とされ生産されているのか?と思うほどです。

外国人などの目に触れれば又全く三合と言う概念も無く一輪差しか、、、

風流にワインデキャンタとして使用する粋な外国人の方も居られるのか知りませんぬが

非常に詫び錆びた

筆で

まるでそれこそ幕末の江戸時代にも現代令和でも

アスファルトは当時ある訳ないが

路傍の雑草感が堪らない

草文様と細い首は北信地方の風土に馴染みこの地から

離れず

今、私しと暮らしている訳です。。。

ついでに写真に写っているズングリとした徳利の思い出を。。。これは笠間焼という流れものの徳利です。東北の方の焼物らしいです。。。

*笠間焼

常陸国〜相馬焼系の流れ〜文化年間創始(諸説あり)〜明治維新以後一時中断〜美濃より田中友三郎〜復活〜

現代に至る。

恥ずかしながらとある骨董店で「松代焼」の古いものではないか?

と思いを馳せ図録等でアップで写された

信濃毎日新聞日曜文化欄半ページの写真が

頭の中でグルグルして

持ち帰ったが帰宅後あわてて件の写真と見較べましたが。。。

肩が全然に違った。。。

松代焼の徳利は流石に真田十万石の城下町よろしく

武張り肩が盛り上がっている迫力がある。。。

撫で肩ではない。。。のでした。。。

とはいえお気に入りで

春に梅の花を豪快に挿しますと緩む春の小川を訪つされる厚手の釉薬の蒼が

嬉しい一品です。。。

*陶片は松代焼と上松焼

壺中壺(c)
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小布施土でどこまでも

男は最後の力を振り絞り

小布施町の東にそびえる

雁田山から土を土嚢に詰め

自宅の漬物桶のプラスチックの蓋を開けドバドバと土を放り投げて

水をホースで引っ張り

入れると

泡がアクが木の葉が浮き上がる。。。

ここまでだ。。。男は呟いた。。。

地元の土に拘り当時スーパーカブの50CCで

ふらふら運転で

土は誠に重く原付で運ぶのは危険です・・・

自宅の庭先まで運んだのであります。。。

この作業は夏にします。。。

蝉の声が響き渡る雁田山の土を存分に使いました。。。耐火度が低く

ひび割れましたがメゲズに金継ぎして落ち着いた夏茶碗で御座います。。。

現在はそこまでの拘りは無くも

地元の土を混ぜ込み制作しています。

とはいえこれは趣味でしている事でございます。

『数寄なんです。。。』

地元の土で夏茶碗を作り抹茶を頂くのが夢でしたが

今回2022にその夢が叶いました。。。

十年、、、それ以上に

かかりましたがそんなものです。。。

いやいやちょっと待て・・・

随分と前に善光寺の近くのパティオ大門の茶室で

デビューはしていた。。。人生最大級に暑い

土曜日の午後だった。

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上松焼か?塩甕

このサイズは中々に見ない甕です。

なににでも使えるでありましょうが写真は調理器具の

オタマが入っています。

ドッサリと塩を入れて置いたらカッコいい甕です。。。私しなどは食い道楽ものですので

面白半分に「焼き鳥屋などを夢見る事があります。。。

長野県北部もそうなんですが焼き鳥屋さんも豚の部位やときには牛肉の部位などもメニューに御座いますが

そこは一つ鶏肉専門で鳥釜飯などもある

小洒落た感じの鳥料理屋が良い感じです。

江戸の奥の武蔵野にある「鳥山料理」が根底にあります。。。

炭火料理がよろしいようです。。。

そんな小料理屋のカウンターに塩を入れて焼き台の横に置いておけばバッチリな甕です。。。

特別な味噌タレを入れるとかも夢が広がります。。。

地元の蒐集家の放出品と言う事なので生活雑器の雄・・・上松焼の可能性もありますが

この手の松代焼もあります。

古松代焼

言っておけば間違いないでしょう。。。

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とにかくやってみる/岡田焼片口

2022は久しぶりに「土火土火美房」改めまして

「壺中壺」

として作品が産声を上げた。。。

それもどれも渋い作品がこの地球に物質化した。。。

写真は絵付けに励む自身であるが白泥の上に呉須で描いてはみたが仕あがりは全部消え飛び

紋様の名残り無し!!

の作品が、残った。。。

素焼きの古い作品も窯入れしたがもうどうにも

見るに耐えないモノで即座に割って行った。。。

今回の窯主の富高氏は屈託のない笑顔で

「コレは特権ですよ」

と言った。。。

彼も幾つもの作品を自身のセンスに合わず見るに耐えず割ってきたのであろう。。。

しなのの陶磁器が読める借りれる↓

http://id.ndl.go.jp/bib/000001912494

富高氏は大阪出身の陶芸家で

現在飯綱町の赤塩地区で現代のニーズにあった赤塩焼を日夜研究し焼いて居られる御仁です。。。

彼の持つ灯油還元焼成窯に今回特別に窯入れさせて頂き作品が世に生まれたので御座います。。。

感謝しかありません。。。

そしてタイトルに戻りますが、、、

「とにかくやってみる」

コレだ!!

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。。。男は車を南に走らせた

なにやら解体業の社長さんとの面会が叶うというのだ。。。

そして件の社長さんは陶磁器の知識はまだ薄いらしい。。。

いったいどのような陶磁器が解体現場から救出されたのであろう。。。

きっと解体業社長さんや従業員の方々も含め割るに忍びない状況で救出されたに違いない

そんなモノに出会える。。。

その保管部屋の前、、、

箱積された中から発見されたのが

今回紹介する岡田焼の片口です。。。いわば外に積み上げられていた箱の中にいた。。。

この片口を持った瞬間私しは固まった、、、

しなのの陶磁器に違いないがスッパっと何焼と言えないもどかしさに固まったのです。。。

後日調査し知人の仲介で私しの所にやって来ました。。。

厚かましくも無料で、

まだ何もお礼もしていないお恥ずかしい状況です。。。信楽焼の茶壷などに使われる

あの晴れ渡ったような

空の蒼が堪らなく大好きなんです。。。

松代焼の陶工は信楽からの職人さんが多数訪れ、信楽の釉薬をこの地に伝承しこのような信楽の茶壷のような

色使いがなせるのが岡田焼です。。。

岡田焼は現在の稲荷山の辺りで焼かれていた焼き物です。

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最後まで読んで頂きありがとう御座います。。。感謝しています!