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おっさん原山

【ボケからオトボケへ】 おっさん語録/いいさ〜。/「美」術というものは存在するのだろうか。原山尚久 随筆 

ボケからオトボケへ ぼくのボケはじめは、 多分ポツダム宣言の下される直前の、 あの白い道を歩いているときだったような気がします。ボケたのは老人になってからでなく、 四〜五歳の幼児期であったろう。 その後は、 学生になったり社会人になったり、 家庭人になったりしたけれどボケているから、 いたるところで失笑を買い、 文句をつけられ、 軽くみられもしたけれど、 よく考えてみたら五十代ボケはじめはとうのむ […]

おっさん語録/いいさ〜。/「美」術というものは存在するのだろうか。原山尚久 随筆 長野 2004発行

ボケる 男五十歳をすぎるころボケがやってくる。 四十年ぶりかで集まった中学の同級会で、 定年を翌年にひかえた男が言った。 退職したらなにをやって生きて行こうかなぁ。 そのてんおっさんは、貴方、ずうっと自由業。 うらやましい。 もちろん定年後はボケる。 生涯現役は残される者たちのために年金ないからというんで自決したりして(笑)。 だから自由業にはどこかしらジャイナ教の雰囲気が漂う。 自由と言ったって […]

おっさん語録/いいさ〜/「美」術というものは存在するのだろうか。④白い町

  • 2022.04.15

白い町 白い道が眠そうな天の光をうつし、 暑くもなく、寒くもない、 その町には、 壊れかかった純喫茶 の 看板がかけられた店の丸いテーブルに肘をついて、 文字が無くなった白いページを見ている、 笑い顔の男がいるのが常だった。 男たちは戦争へいってしまい、 残された家族も歳の順に亡くなっていき、 死をこわがるひとが住む町には、 必ず笑い顔の男がいた。 町の全ての建造物はみんな脱色したように白く、 暑 […]

おっさん語録/いいさ〜。/「美」術というものは存在するのだろうか。③  昏睡の深い穴

  • 2022.03.28

昏睡の深い穴 糖尿病でいう血糖値が六百を超えて昏睡状態になったことがある。 なんとなく暗く温かいような深みへゆっかうり沈んでゆくような、 悪い気分のものでもないけれど、 仕事の締め切りの遅れ続ける自責の念があるので、 暗い温かいなどと楽しんでいるわけにはいかない。 しかし沈み続ける意識に突如、厳しい気配。 眠りの深い穴に首までつかっていたぼくを引っ張り上げるひとがいる。 隣の町の老舗、八幡屋磯五郎 […]