【按摩・指圧・マッサージの適応と禁忌】骨折部位は禁忌です
按摩マッサージ指圧の適応
①神経系疾患:神経痛、末梢神経麻痺、末梢性痙攣、
脳卒中後遺症
神経痛はシクシクと辛いものです。
私は坐骨神経痛と思われる症状に悩まされた時期があります。
秋が深まってくると臀部などシクシクした痛みがありました。温めて按摩・指圧・マッサージしたらどんなに改善される事でしょう。。。
脳卒中後遺症は関節拘縮(こうしゅく)などの関節運動など取り入れ効果が期待できます。
②運動器
腰痛症、五十肩、頸腕症候群、
変形性膝関節症、関節リウマチ(対症的)
筋肉痛、
腱鞘炎、
軽度の筋炎、
腱炎、
軟部組織拘縮関節変形、
骨節脱臼捻挫の後遺症。
運動器疾患は私たち理療家の一番の出番かと思います。関節リウマチは骨癒着に注意が必要です。強ばりをゆっくりほぐす程度の力加減も考慮しなければなりません。
③消化器疾患:常習性便秘、
過敏性腸症候群、
胃腸アトニー、
慢性胃炎、
慢性腸炎、
按腹(腹部按摩)は慢性の便秘、虚弱体質などの改善に効果があります。
自身での腹部マッサージも推奨します。
撫でるだけで効果が期待できます。
胃腸に関する経穴を意識すべきでしょう。
※胸骨下端とお臍の中間にとっておきのツボがあります。中脘(ちゅうかん)というツボです。
④呼吸器疾患:軽症の気管支喘息、慢性気管支炎
肺経の「ツボ」を意識しましょう。
意外と前腕部の凝りをほぐすと軽減がみられると感じます。
発熱時の按摩指圧マッサージは禁忌です。
⑤循環器疾患:局所性充血、うっ血、貧血、水腫。
手足の浮腫みの改善にはマッサージが効果的です。
⑥婦人科疾患:うっ血性乳腺炎、更年期障害、
月経困難症。
更年期障害によるイライラや抑うつ症状に按摩・指圧・マッサージは絶対に効果があるでしょう。
⑦不定愁訴症候群
頭重、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、冷え性、
のぼせ、不眠、全身、倦怠
不定愁訴は精神的な症状もあるでしょう。
患者様の話しに耳を傾けましょう。
女性の更年期障害の症状と類似していますので
腎経のツボなどを意識してみましょう。
⑧その他~眼精疲労、病後の体力回復など
眼精疲労に按摩・指圧・マッサージは効果絶大と感じます。病後の回復期には間違いなく按摩・指圧・マッサージは効果を発揮します。
按摩マッサージ指圧の禁忌
①発熱性疾患:伝染病、感染症
発熱は禁忌です。問診、体温測定はして下さい。
②悪性腫瘍:癌、肉腫
癌の診断があるかたの施術はできません。
③急性炎症:髄膜炎、虫垂炎など~
炎症=禁忌です。
④外傷部位:創傷部、骨節、脱臼の直後~
骨折部位の施術は禁忌です。
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⑤血管疾患:静脈血栓、静脈炎、動脈瘤~
その他の血管障害など
高血圧のかたの施術は禁忌です。180以上は禁忌。
⑥潰瘍性疾患:胃腸、皮膚の潰瘍など~
外傷部位の施術は禁忌です。
⑦化膿性疾患:炎症、膿形成の場合など~
外傷部位の施術は禁忌です。
⑧重症内臓疾患:心臓、肺、腎臓などの重症疾患
⑨安静を要する場合:吐血、喀血、脳出血直後
⑩中毒性疾患:毒蛇など
按摩・指圧・マッサージは予防医学です。
大きな病気になる前に
自身の体をメンテナンスしましょう。
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