【肩凝りと関係する筋上にある経穴】 麻痺部と経脈 僧帽筋 肩甲挙筋
肩凝りと関係する筋上にある経穴
①僧帽筋(副神経~頸神経叢の枝)
巨骨(ここつ)
秉風(へいふう)
肩外兪(けんがいゆ)
肩中兪(けんちゅうゆ)
天柱(てんちゅう)
風門(ふうもん)
肺兪(はいゆ)
蕨陰愈(けついんゆ)
心兪(しんゆ)
膈愈(かくゆ)
肝兪(かんゆ)
肓兪(こうゆ)
風池(ふうち)
肩井(けんせい)
②肩甲挙筋(肩甲背神経)
肩外兪
肩中兪
③菱形筋(肩甲背神経)
風門(ふうもん)
肺兪
蕨陰愈
心兪
膏肓(こうこう)
④棘上筋(肩甲上神経)
巨骨(ここつ)
秉風(へいふう)
曲垣(きょくえん)
⑤棘下筋(肩甲上神経)
臑兪(じゅゆ)
天宗(てんそう)
⑥胸鎖乳突筋(副神経)
完骨(かんこつ)
風池(ふうち)
扶突(ちとつ)
天容(てんよう)
⑦頭板状筋(脊髄神経後枝)
天柱(てんちゅう)
風池(ふうち)
完骨(かんこつ)
●五十肩は特に手の三陽経が傷害される~
●腰痛は膀胱経~督脈~
●側腹部は胆経
●急性腰痛は肝経との関係を考慮
末梢神経麻と経脈
麻痺部と経脈との走行の関係を考える。
●顔面神経麻痺〜
胃経:翳風~四白~巨髎(こりょう)
小腸経〜顴髎(けんりょう)
●腋窩神経麻痺:手の三焦経:肩貞(けんてい)等
●長胸神経麻痺:胆経〜日月(じつげつ)京門(けいもん)
極泉(きょくせん)これは心経です。
●橈骨神経麻痺
大腸経:(三焦経)消濼(しょうれき)
大腸経:曲池(きょくち)~手三里(てさんり)
●正中神経麻痺:心包経:郄門(げきもん)~大陵(だいりょう)
●尺骨神経麻痺:心経、脾経:小海~神門
●坐骨神経麻痺:膀胱経:承扶(しょうふ)~殷門(いんもん)
●深腓骨神経麻痺:胃経:委陽(いよう)
●浅腓骨神経麻痺:胆経:陽陵泉(ようりょうせん)~光明(こうめい)
●脛骨神経麻痺:膀胱経・腎経:委中(いちゅう)~承筋(しょうきん)
太渓(たいけい)※太渓は腎経です。
一人言
断然に訴えが多い肩凝りですが施術していて気になるのが肩周りの筋肉と経穴の走行関係です。患者様の症状はひとり一人違います。肩凝りの訴えでも原因となりうる筋肉の部位は違ったりします。その原因部位が先に上げた経穴であったりします。これは興味深い事です。僧帽筋は首の後ろから背中全体を覆う薄い筋肉です。背骨の脇を下って行く膀胱経と被ります。さらに言えば棘上筋、棘下筋なども僧帽筋が被る感じです。僧帽筋、胸鎖乳突筋は副神経支配ですのでセットでの施術は肩、頸、背中など広範囲の筋膜リリースに効果があると思います。経穴を意識して押すのは按摩施術の真骨頂ですが経絡の走行と違う感覚で筋肉から経穴を認識するのに役に立つ事を祈ります・・・。