院長の【快適裸足生活】④ 実践生活　良い事　悪い事　新い発見　皮膚腺　

昨年の三月より始めた裸足生活。

経験からリポートして行きます。

ホスピス病棟の看護師さんの証言などを見ていましたら、

末期癌の方々が人生を振り返り、人生あゝしておけばよかった的証言に

「もっと仕事を楽に適当にすべきだった」

とか

「友人と喧嘩したが水に流し仲直りしておけばよかった」

などもっともな話であろうと納得いたしますがその証言の中に

たまたま

裸足生活を始めて間もない頃に知った証言が私しの目を引きました。

それは

「もっと裸足で生活すればよかった」

であります。

末期癌を患いその病床で人生を振り返った時・・・「もっと裸足で生活すればよかった」と思うなんて・・・

「私は最近裸足で生活をしていますよ」と独り思いました。

あの冷えからは開放された。

そして極寒の北信地方の須坂市の寒さでも布団の中の足部はポカポカして熱った感じで快適である事が実証されました。

これは想像を超えた出来事であります。

裸足ですので靴下の生地がありませんので触感はすべてダイレクトに感知されます。

畳の感触、フローリングの感触、お風呂場の感触、など家に居りましても色々な感触があります。

靴下生活の頃は靴下を脱ぐのは一大決心です。

例えば有名温泉地などの足湯、

水着は無いが裸足になって砂浜を歩くなどの環境変化で靴下を脱ぎまた靴下を履くという事を繰り返します。

裸足生活は足湯に足を浸ける時、ズボンの裾を捲り上げるだけです。靴下を履いておりません。

湯上がりにタオルなどで水分を拭き取り以上です。

靴下を履きませんのでそれだけです。

靴下が必須の生活をしている方々が多いのが一般的なライフスタイルかと思います。

私しは治療院と住居が同じですので通勤が御座いません。

この通勤時間が意外と人生において多いと言う事に気が付いたのは何年前の事でしょうか？

忘れてしまいましたが往復一時間としますと週五時間です。一ヶ月二十時間です。職場は近い方がよいようです。今回のコロナ禍で働き方の変化はまさに時代の流れと言えるでしょう。しかし通勤もあり革靴を常識にしている企業にお勤めの方もおられると思います。ですので

休日は裸足で過ごす事を意識する事をオススメ致します。

湿気を解放するのです。布団を干すのと同じです。

新しい発見と言えば絨毯の感触が直に味わえます。靴下生活の時はあまり意識が無かった絨毯の感触を意識できます。

裸足生活の短所、意外な発見などもレポート致します。

国宝クラスの寺院などは裸足禁止の所もあるとか聞きました。

裸足の方の脂成分が畳を汚すのだそうです。

靴下生活の時は靴下が汚れや脂質を一枚の布で遮っていたが直では頷ける。

足底には実は解剖学的に脂腺はありません。

「手掌、足底に脂腺なし」と覚えておくと解剖学のテストで役にたつかもしれません。しかし、汗腺は大いにあります。すなわち畳の汚れは足底の汗腺からでた汗が原因という事です。

皮膚腺　解剖

皮膚腺には汗腺、脂腺、乳腺があります。

汗腺

汗腺は非常に細長い一本の管状腺で、分泌部（汗腺体）は真皮の深層から皮下組織の中にあり、糸まりのようにウネっています。導管（汗腺管）は皮膚を貫いて皮膚の表面に開口しています。汗腺は、分泌の構造や分泌様式によりエクリン腺（小汗腺）とアポクリン腺（大汗腺）の二種類に分けられます。エクリン腺は、毛と全く無関係に全身いたる所にあります。特に手掌と足底で密です。ついで前額部に多く、体幹には少ないです。いっぽう、アポクリン腺は腋窩、肛門周囲、外耳道、乳輪、眼瞼、尾翼など限られた部位に分布しています。その導管の多くは毛包に開いています。アポクリン腺の分泌物は、特有な匂いや色をもっています。活動は小児期にはなく思春期にから分泌が始まります。

脂腺

脂腺は、皮脂を分泌して皮膚や毛の表面を滑らかにしています。柔らかくする働きがあります。毛包に付属しているものが多いです。毛と無関係なものもあります。脂腺は胞状腺からなり、その分泌は多くの場合、毛包中に出ます。脂腺は手掌と足底にはありません。

乳腺

乳腺は複合管状胞状腺からなり、汗腺の変形したものと考えらています。十五〜二十個の乳腺葉が乳房の中の脂肪組織に埋まって、乳頭を中心に放射線状に並んでいます。各乳腺葉はさらに多数の乳腺小葉に枝分かれしています。各乳腺葉からは一本ずつ乳管が出ていて乳頭に向かって走行しています。乳管は乳頭に開く直前で紡錘状の乳管洞と呼ばれる広がりをつくります。乳腺の状態は性、年齢、月経周期、妊娠、分娩、出産、授乳などの条件によって異なります。また、乳腺は男女ともありますが、男性では痕跡的です。

そうなんです。実は足底は汗腺が密集しているのです。靴を履いている状態ではその汗は靴下に吸収され蒸れます。そして汗は体内の毒素を排出している役目がありますので匂います。これは重要な短所です。ベタベタして匂うのが欠点と言えます。靴下も同じ状態ですので3日も4日も同じ靴下を履く事は困難です。裸足生活では濡れタオルで足部を拭けばスッキリします。国宝級の寺院に入場する場合はマイ室内用の履物を用意したほうが良いかもしれません。

⑤に続く・・・